救急患者を救う、救命救急センター。ドラマなどで題材にされ、イメージも付きやすいかと思います。
救命救急センターに患者が搬送される際の受け入れ方は、3種類あります。
1つ目は、各科相乗り型です。日本で最も多いとされています。これは、看護師が症状を聞き、適任な専門科に振り分けて行うことです。振り分けられた患者は、専門家の医師が診察を行います。
重要なのは看護師の振り分けです。専門科の医師が直ぐに診療してくれるのはメリットといえるでしょう。しかし、振り分けるべき専門科を誤る可能性もあります。
2つ目は、ER型です。別名、北米型救急システムといいます。日本では一部しか導入していません。患者は、救急医と看護師の初期診療を受けます。診療後、入院が必要な患者は専門科に引き継ぎます。
メリットとしては、患者の重症度に関係なく初期診療を行う点です。重症の場合、初期診療で命が助かる確率が上がります。しかし、混雑により救急者の受け入れが厳しい状況になりやすいです。
3つ目は、集中治療型。重症患者のみ受け入れています。一次、二次から転送される患者を受け入れることが多いです。この場合、既に診断されているので、初期診療は行いません。なので、初療室で緊急処置を行う場合が多く、素早く高度な医療を提供できます。
しかし、転送されてくるので、時間がかかる、転送が上手くいかない場合もあります。
救命救急センターの受け入れは、現在は各科相乗り型が多いようですが、今後は、素早く初期診療ができるER型が多くなると予想されています。